さらに、山頂目指して歩き続ける。まだ先は長い。
高山病で頭がズッキンズッキンする。さらに地面のころころした石が歩きづらい。
みな両手にスティックを持っている理由が、ここに来て分かった。あんなのなくても歩けだろうと思っていたが、体重を足だけでなく、4つに分散させる、あのスティックがあれば、歩くのがずいぶん楽だろうと思った。
鳥居をくぐり、ようやく頂上に着いた。
やっとたどり着いた!!
富士山頂に来た思い出に、火口の写真を撮る。


もっと上があるようだが、もういい、頭が痛いので早く下山したい。
下山を始める。


まだ、これから山頂を目指し、登る人の列が延々と繋がっている。

富士山は登よりも下る時の方が大変だという。上りで苦しんだ砂利道が、下げでも私を苦しめた。
登山靴でなく、スニーカーで来るなんて・・・、こんなに歩きづらいとは思わなかった。
今度、登山をやるなら登山靴(もしくはトレッキングシューズ)と両腕で持つトレッキングポールを買っておこうと思う。

数時間かけてやっと登山口にたどり着いた。
足がパンパンに腫れていた。腫れすぎて、足を曲げて座れないほどだ。
富士山こんなに有名で人気があるのに、ほとんど人の手が入っていなかった。
私のように知識がなく、十分な装備もせずに、ご来光を見るためだけの弾丸登山をしたら、死んでもおかしくない。
簡単に登れる山ではないということがよくわかった。
土産物売り場で、一緒に来た仲間と出会った。グロッキーな私と対照的に、彼らはまったく疲れてなさそうだった。なんなら、もう一回登れるような感じだ。

車で下山し、合宿場に戻る途中温泉に行った。相変わらず足はパンパンに膨れている。
グループ登山でよかった。もし私一人のソロ登山なら、間違いなく、途中でリタイヤし引き返していただろう。
実際、何度も「もう無理、戻りたい」と師範に伝えた。しかし「あと少しだから頑張れ」と言う言葉に励まされ(騙され)、前進した。
もう二度と富士山には登らないと、硬く心に誓った。
「富士に一度も登らぬバカ、二度登るバカ」この有名なことわざは、本当にその通りだと思う。
富士山は遠くから眺める山なのだ。
(おわり)

