株式リスク・プレミアムとは、「国にお金を貸す(国債)よりも、リスクのある会社(株式)に応援でお金を出す方が、どれくらいおトクか」を表した数字です。
むずかしい言葉や計算を、小学生でもイメージしやすいように「おこづかいの投資」に例えて解説します。
1. 登場人物と基本のルール
まずは、投資の世界の2つの選択肢を「銀行」と「お友達の会社」に例えます。
- 国債(10年債利回り:4.51%)
- 例え:絶対にウソをつかない銀行
- 100円預けると、絶対に減らずに、毎年4.51円のおまけ(利息)をくれます。
- 株式(S&P500:7,473)
- 例え:お友達が作った「アメリカのすごい会社まとめチーム」
- チーム全体の価値(株価)は今 7,473円 です。
2. 「株式益回り」ってなに?
会社が1年間に稼いだ利益を、みんなで分けたときの「おトク度」のことです。
① 過去の成績で見たとき(トレーリング)
- 事実: チームは去年、1人あたり 306円 稼ぎました。
- おトク度(306 ÷ 7,473): 約 4.1%
- 意味: 100円預けたら、去年は 4.1円 分の稼ぎがあったということです。
② 未来の予想で見たとき(フューチャー)
- 予想: チームは来年、もっとがんばって 362円 稼ぐ計画です。
- おトク度(362 ÷ 7,473): 約 4.8%
- 意味: 計画通りなら、100円に対して 4.8円 の稼ぎになります。
3. 「株式リスク・プレミアム」の計算
ここで、「絶対に安全な銀行」と「お友達の会社」を比べ算(引き算) します。
わざわざリスクをとって会社を応援するなら、銀行よりたくさんおまけが欲しいですよね。その「プラスぶん」を計算します。
① 過去の成績で比べると(4.1% − 4.51%)
- 答えは マイナス 0.41% です。
- 意味: 安全な銀行(4.51円)に預けた方が、リスクのある会社(4.1円)よりおトクという、おかしな状態です。
② 未来の予想で比べると(4.8% − 4.51%)
- 答えは プラス 0.29% です。
- 意味: 会社を応援すれば、銀行よりほんの少しだけ(0.29円)多くもらえる「予定」です。
4. この数字をどうやって見るの?
この「プラスぶん」の数字の大きさで、今の買い物の値段が「ちょうどいいか」を判断します。
| 数字の状態 | 意味(小学生向け) | どうする? |
|---|---|---|
| 1% 以下 (今ここ!:-0.41%〜0.29%) | 大損するかもしれない罠 リスクがあるのに、安全な銀行とほとんどおまけが変わりません。みんなが「絶対に株で儲かる!」と油断して、株の値段(7,473円)を高く買いすぎている状態(慢心)です。 | 高すぎるから売る |
| 2% 〜 4% 前後 | ちょうどいい値段 リスクに見合った、普通のおトク度です。 | そのままキープ |
| 5% 以上 | 超お買い得セール 銀行に預けるより、会社を応援した方が圧倒的におトクな状態です。 | 安いから買う |
まとめ:今、投資家はどうなっている?
現在の数字(0.29%など)は 1%以下 なので、株式市場は「めちゃくちゃ割高(値段が高すぎる)」な状態です。
安全な銀行にお金を置いておけば4.51%ももらえるのに、投資家たちは「アメリカの会社ならもっと株価が上がるはずだ!」と油断(慢心)して、危険な株を高い値段で買い続けています。
ただし、この「高すぎる状態」や「みんなの油断」は何年も続くことがあるため、「今すぐ暴落する」というお天気予報(タイミング)としては使えません。あくまで「今の株の値段は、かなり無理して強がっているな」と見抜くためのメーターです。
もしこの解説の中で、さらに詳しく計算の仕組みを知りたい部分や、別の例えで聞いてみたい言葉があれば教えてください。

