<この記事は私の妄想です。書いてある内容は、事実と異なりますので、注意してお読みください。>
ダンプッラからバスでキャンディに着いた。

この街は、街全体が世界遺産に登録されている。街を歩くとそれほど特徴的でもないこの街がなぜ世界遺産に選ばれたのかAIに尋ねてみた。
キャンディが世界遺産に登録された理由は、主に以下の2つの基準によるものです。
- 建築的・歴史的価値(登録基準 )
キャンディには、スリランカの建築史において重要な建築物が多く存在します。特に仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)やキャンディ王宮は、キャンディ王国時代の建築様式を示す貴重な遺産です。 - 宗教的・文化的意義(登録基準 )
仏歯寺には仏陀の犬歯が納められており、仏教徒にとって極めて重要な巡礼地となっています。仏歯は古くから王権の象徴とされ、スリランカの歴史や文化に深く根付いています。
キャンディは1988年に世界遺産として登録され、現在もスリランカの仏教文化の中心地として多くの巡礼者や観光客を惹きつけています。歴史と信仰が交差するこの街の雰囲気は、まさに唯一無二ですね。
なるほど、お釈迦様の歯がこの地にあると言うことか。それは大変なことだ。仏教徒である私がお参りしない理由がない。

お釈迦様は不思議な人だ。
王子として生まれたお釈迦様は、すべてを捨てて、人々の救済のために難行苦行の修行をする。
しかし、驚いたことに、お釈迦様は難行苦行の果てに、スジャータの差し出すミルク粥を食べてしまう。
「お釈迦様は、修行に失敗していた」のだった。
すべての栄光を捨て、家族も捨て、目標に向かって難行苦行をしていたのに、苦しみに負けてしまうなんて・・・。
周りの修行僧からは脱落者の烙印を押され、失敗者とみなされただろう。
しかし、不思議なことに、そんな脱落者であるはずのお釈迦様の教えが、後世、世界中に広まって、多くの人を救ってきた。その教えは、さらなる広がりをみせている。
逆に、難行苦行の勝者たちの教えは、その後、たいして広まっていない。
なんてことだ。
勝者であるはずなのに・・・、身を切るほどの難行苦行に耐えてきたと言うのに・・・、努力すればするほど、真理から遠ざかるなんて・・・。
しかし、よくよく考えると、そうかもしれない。
人に良く思われたい、尊敬される自分でありたいと無理をして、背伸びをして本来の自分でない誇張された自分を演じる。
この世の中は、昔も今も、そんな演技をする人で溢れている。
中国の伝説の思想家老子は、「本当の自分、背伸びしないありのままの自分を受け入れろ」と言っている。そうすれば、この世は生きやすい世界になると・・・。
誰かに尊敬される自分である必要はない。
労働しないで毎日ダラダラ過ごしているダメ人間でもいいではないか。
親鸞上人は、ありがたいことに、そんなダメ人間こそ救われるのだと言ってくれている。
