タイ南部からバンコクを目指そうとするとき、格安で列車に乗れると聞きますが、どうですか?
タイ南部からバンコクまでの移動で格安列車を利用することは、事実であり十分に可能です。タイ国鉄(SRT)の「3等列車(普通・快速)」を選べば、日本の常識では考えられないほどの破格で移動できます。
具体的にどのくらい安く乗れるのか、その特徴と注意点をご紹介します。
どれくらい格安なのか?
タイ南部からバンコクへの移動距離は非常に長いですが、3等列車(非冷房・扇風機席)を利用すると運賃は数百円から1,000円前後に収まります。
- チュンポーン(南部中堅都市)〜 バンコク(約460km)
普通列車(Ordinary)の3等席であれば、約80バーツ(約350円)という驚異的な安さです。日本でいえば東京〜大阪間に匹敵する距離をこの価格で移動できます。 - トラン(南部深南部)〜 バンコク(約838km)
快速列車(Rapid)の3等席で約244バーツ(約1,100円)です。東京〜福岡間に近い距離を1,000円強で移動できます。
格安な「3等列車」の旅の魅力
- ローカルな日常と人情に触れる
車内はタイの家族連れや地元住民で賑わっており、非常にアットホームな雰囲気です。 - 車内でのグルメ体験
主要な駅に停まるたびに、物売りの商人たちが地元の名物弁当、串焼き、フルーツ、冷たい飲み物などを抱えて車内に乗り込んできます。車窓を眺めながら格安の買い食いを楽しめます。 - 異次元の車窓風景
エアコンがなく窓が全開のため、タイ南部の心地よい(あるいは熱い)風をダイレクトに感じながら、ジャングルやヤシの木畑の絶景を楽しめます。
事前に知っておくべき厳しい注意点
最安ルートは魅力的ですが、そのぶん相応の体力と覚悟が必要です。
- 想像を絶する所要時間と遅延
南部からバンコクまでは、快速や普通列車を使うと10時間〜16時間以上かかります。さらに数時間の遅延(ディレイ)が発生することも日常茶飯事です。 - 設備は非常に硬い座席
3等列車は基本的に「木製」または「薄いビニール張り」の固定式直角ボックスシートです。長時間座り続けると非常にお尻や腰が痛くなります。 - 暑さと衛生面
冷房はなく、天井の扇風機のみです。日中はかなり暑くなり、窓を開けるため風とともに夜間は虫が入ってくることもあります。また、トイレの快適性も期待できません。
快適さと安さを両立する代替案:2等寝台
もし「10時間以上、直角の硬い椅子に座るのはきつい」と感じる場合は、同じ列車の「2等寝台(エアコン付き)」が非常におすすめです。
価格は南部(スラートターニーやトランなど)からバンコクまで約700〜800バーツ(約3,000〜3,600円)と3等よりは高くなりますが、夜間に横になって寝ている間にバンコクへ到着します。ホテル代が1泊浮く計算になるため、トータルのコスパは最強と言えます。
もし具体的に旅の計画を立てる場合は、以下の情報を教えていただければ、より詳しいアドバイスが可能です!
- 南部のどの都市(または島)から出発する予定ですか?(例:プーケット、サムイ島、ハジャイなど)
- 移動に使える日程や時間帯に制限はありますか?
- 「安さ」と「体力の楽さ」のどちらをより重視したいですか?
南部のどの都市(または島)から出発する予定ですか? プーケットからです。
移動に使える日程や時間帯に制限はありますか? 2週間かけてバンコクに着ければ問題ないです。
プーケット出発で、「安さ重視」かつ「2週間」というたっぷりの時間があるのですね。それであれば、格安列車をベースにした最高のバックパッカー旅が計画できます。
まず重要な事実として、プーケット島内には鉄道が通っていません。
そのため、まずは隣の県であるスラートターニー(Surat Thani)までバスで移動し、そこからタイ国鉄(SRT)の格安列車に乗るのが王道ルートになります。
2週間をフルに活かし、途中で寄り道をしながらバンコクを目指す「最安・縦断モデルプラン」をご提案します。
🗺️ 2週間・格安寄り道縦断ルート(プーケット ➔ バンコク)
直行すると約15〜18時間ですが、数日おきに途中下車して観光すれば、3等列車の硬い椅子でも体力を回復させながら進めます。
1. プーケット ➔ スラートターニー(まずは鉄道の駅へ)
- 移動手段: ローカルバスまたはミニバン(プーケット・バスターミナル2発)
- 費用目安: 約200〜300バーツ(約900〜1,350円)
- 所要時間: 約4〜5時間
- ポイント: 「スラートターニー駅(Surat Thani Railway Station)」へ直行するバスを選ぶとスムーズです。街の中心部に着いた場合は、駅までローカルバス(ソンテウ)で格安移動できます。
2. スラートターニー ➔ チュンポーン(南国の海と山の街)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車(普通・快速)
- 費用目安: 約50〜90バーツ(約220〜400円)
- 所要時間: 約3〜4時間
- 過ごし方(2〜3泊): 駅周辺の格安ゲストハウスに滞在。カオソック国立公園へのトレッキングや、静かなビーチで のんびり過ごせます。
3. チュンポーン ➔ プラチュアップキーリーカン(隠れた絶景の街)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約40〜70バーツ(約180〜310円)
- 所要時間: 約3時間
- 過ごし方(3〜4泊): 観光地化されすぎていない美しい海岸線が魅力の街です。鏡の形をした山(カオ・チョンกระจก)に登って野生の猿と触れ合ったり、1泊1,500円〜2,000円程度の格安宿を満喫できます。
4. プラチュアップキーリーカン ➔ フアヒン(王室のリゾート地)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約30〜50バーツ(約130〜220円)
- 所要時間: 約1.5時間
- 過ごし方(2〜3泊): タイで最も古いと言われる美しい木造の「フアヒン駅」は見応え抜群です。夜は活気のあるナイトマーケットで、1皿40〜60バーツ(約180〜270円)の格安ローカル屋台飯を食べ歩きできます。
5. フアヒン ➔ バンコク(ゴール!)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約40〜60バーツ(約180〜270円)
- 所要時間: 約4時間
- 到着駅: バンコクの近代的な巨大駅「クルンテープ・アピワット中央駅(旧バンスー新駅)」に到着します。ここから地下鉄(MRT)に乗れば、市内の格安宿エリアへ簡単にアクセスできます。
💰 交通費のトータル目安
寄り道を重ねても、移動にかかる純粋な交通費は総額で約400〜600バーツ(約1,800〜2,700円)におさまります。飛行機で一気に飛ぶよりも圧倒的に安く、タイの地方の物価はバンコクやプーケットより格段に安いため、2週間の滞在費(宿・食費)もかなり抑えられます。
💡 旅を成功させるプロの知恵
- 時刻表とチケットは当日駅でOK:3等列車は全席自由席のローカル線なので、満席で乗れないということは基本的にありません。旅の気分に合わせて、当日に駅の窓口で「Bangkok(または次の目的地)」と言ってチケットを買いましょう。
- 小銭と100バーツ札を多めに:駅や車内で売り子から買う水や弁当(ガパオライスや焼き鳥など)は、20〜50バーツ程度です。大きなお札は嫌がられるので、常に小銭を用意しておくと非常に便利です。
- お尻のクッション対策:3等列車の座席はプラスチックや木製で硬いため、100円ショップなどで売っている折りたたみ式の携帯クッションや、厚手のバスタオルを1枚持っておくと、お尻の痛みが劇的に和らぎます。
2週間という日程は、タイのローカルな魅力を肌で感じるには最高の期間です。
この寄り道プランについて、「もっと自然が多い場所がいい」「世界遺産などの歴史スポットにも寄りたい」など、追加のご希望はありますか?好みに合わせてさらにルートを調整できます!
ハジャイからだとどうですか?
ハジャイ(ハットヤイ)から出発する場合も、格安の3等列車を使ってバンコクを目指すことは完全に可能です。しかも、ハジャイには大きなジャンクション駅(ハジャイ結節点駅)があるため、プーケットのときのようにバスを挟む必要がなく、街の中心から直接バンコク行きの列車に乗り込めるのが大きなメリットです。
ハジャイからバンコクまでは約900km以上の距離がありますが、駅の窓口で直接買う3等席(快速列車など)であれば、運賃はわずか338バーツ(約1,500円)ほどという破格の安さです。
2週間というゆとりある日程を活かして、マレーシア国境近くのハジャイからバンコクへ北上していく「最安・縦断寄り道プラン」をまとめました。
🗺️ 2週間・ハジャイ発の格安北上ルート
直行すると約15〜16時間以上かかる長旅ですが、途中で数日ずつ下車しながら進めば、3等列車の硬い椅子でも無理なく、しかも信じられないほど安く移動できます。
1. ハジャイ(マレー文化が混ざる南部の中心都市)
- 過ごし方(1〜2泊): 旅のスタート地点。まずはハジャイ名物の「フライドチキン(ガイトート・ハジャイ)」を駅周辺の屋台で格安で味わいましょう。活気ある夜市(グリーンウェイ・ナイトマーケットなど)も物価が安く楽しめます。
2. ハジャイ ➔ パッタルン(美しい湖と水鳥の隠れた名所)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約30〜50バーツ(約130〜220円)
- 所要時間: 約1.5〜2時間
- 過ごし方(2〜3泊): 観光客が少なく、非常にのどかな街です。「タレー・ノイ(ノイ湖)」という巨大な湖があり、数千輪のピンクの蓮の花や、水辺でのんびり暮らす水牛たちの絶景を格安のボートツアーで巡ることができます。
3. パッタルン ➔ スラートターニー(自然豊かな南部の要所)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約50〜80バーツ(約220〜360円)
- 所要時間: 約3.5〜4時間
- 過ごし方(2〜3泊): ナイトマーケットのローカル飯が充実している街です。ここからバスで少し足を伸ばして「カオソック国立公園」の雄大なジャングルを見に行くのもおすすめです。
4. スラートターニー ➔ チュンポーン ➔ プラチュアップキーリーカン
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 駅間の移動ごとに約40〜70バーツ(約180〜310円)
- 所要時間: 各区間 約3時間
- 過ごし方(各2〜3泊): 前回のプーケット発プランと同様に、チュンポーンの静かな海や、プラチュアップキーリーカンの「鏡の山(カオ・チョンกระจก)」に寄り道しながら、徐々にバンコクへ近づいていきます。
5. プラチュアップキーリーカン(またはフアヒン) ➔ バンコク(ゴール!)
- 移動手段: タイ国鉄 3等列車
- 費用目安: 約40〜60バーツ(約180〜270円)
- 到着駅: バンコクのクルンテープ・アピワット中央駅に到着。
💰 ハジャイ発・交通費のトータル目安
途中で何度も途中下車をしてチケットを買い直しても、バンコクまでの純粋な電車の運賃は総額で約500〜600バーツ(約2,200〜2,700円)程度に収まります。ハジャイやパッタルンといったタイ深南部は、バンコクやリゾート地(プーケットなど)に比べて宿代やご飯代がさらに安いため、2週間の生活費も非常に安く抑えられます。
⚠️ ハジャイ出発ならではの注意点
- 3等列車は夕方以降の発車が多い:ハジャイからバンコク方面へ向かう長距離列車(3等席がある快速列車など)は、主に16:00〜18:30頃の夕方から夜にかけてハジャイ駅を出発するスケジュールが中心です。そのため、最初の目的地(パッタルンなど)へ向かう際は、夕方の時間を狙うか、昼間に走る近距離のローカル普通列車がないか当日に駅の窓口で確認するのが確実です。
- チケットは小まめに買う:2週間かけてゆっくり進むため、ハジャイ駅で一気にバンコクまでの切符を買うのではなく、移動する当日に「次の駅まで」の3等切符をその都度買うようにしてください(3等席は当日購入で全く問題ありません)。
Map data ©2026 GoogleTerms
200 km Red
旅の始まり(深南部エリア)Green
じっくり北上(中部・海岸エリア)Yellow
ゴール(バンコク)
ハジャイ発なら、バスの乗り換えがない分さらにイージーに電車の旅を始められます。
マレー文化の残るハジャイから、だんだんと純粋なタイの風景に変わっていく車窓の変化はとても面白いです。
このルートの中で、「ここをもう少し長めに滞在したい」「他におすすめの格安グルメはある?」など、気にあるポイントはありますか?


