アニメ「これ描いて死ね」をアマゾン・プライムで観た。
女子高校生が漫画家を目指す内容だ。
このアニメで面白かったのが、ひた向きな女子高校生と対をなす、もう一人の主人公、その女子高校生の担任先生(元漫画家)との対比だ。
若かりしときの先生の漫画に対する情熱はすごかった、そして挫折感もすごかった。
教え子にあの地獄を味あわせたくないという思いで、漫画に否定的だが、教え子との出会いで、かつての情熱がよみがえってくるところで終わった。第2シーズンが待ちどうしい。
これを観て、私が若い時に情熱を傾けたものに何があったか考えてみた。
「武道」、「株トレード」、・・・
特に、株トレードが印象深かった。
昔(2020年春頃)、コロナの大暴落時に書いたブログ記事で、その時のことを書いたものを探し出した。

今回の大暴落を受けて、個人投資家のネット証券口座の開設が増えているそうだ。
思えば、私がネット証券に口座を開設したのもITバブルがはじけ、株価が大きく下げた時だった。
私が相場を始めたのは2000年、千葉県市川市で武道の師範代をしていた30歳の頃だ。
指導をしていたのでそれなりにお金は入っていたが、それだけでは生活できず、指導する傍らアルバイトもしていた。
そんな時、ある師範が株をしていることを知った。
株で利益を上げられれば、アルバイトなどせずとも大丈夫だと彼は言うのだ。
当時、すでにインターネットが普及し証券会社の口座を開くのは、必要書類を提出するだけと簡単になっていた。
初めて口座を開いた時のことは今でも忘れられない。「これでアルバイトしなくてもお金が得られるぞ」とかなり勘違いしていたものだった。
因みに初めて開いた口座は日本オンライン証券(現カブ・ドットコム証券)だった。
2000年は記憶にある人もいるかもしれないが、ITバブルの時だ。
ソフトバンク(9984)を筆頭に光通信(9435)、NTTドコモ(9437)が高値を更新し続けていた。
しかし4月に入り急降下、その時を境に下げトレンドが始まった。
私が株の世界にエントリーしたのは2000年6月ごろだったので、ITバブルが崩壊し下げの一時的な戻し(自律反発)の時だった。
私が初めて買った株は、トーヨーカネツ(6369)だった。確か「ZAI」という株の月刊誌で推奨していたのだと思う。
値段も115円と、何とか買うことができる金額だったのでこれに決めた。115円と言っても1000株単位なので115000円必要だ。
当時、すでに結婚し子供もいたので、この金額を株に使うのはかなりの勇気が必要だった。
買った株は初めの1~2日は思惑通り上昇していた。
含み益が1000円増えただけで有頂天になった。なにせ、全く働かないで1000円ものお金を得ることができたのだ。
多くの人がそうである様に、私も興奮せずにはいられなかった。
次の日にはさらに2円上昇していた。これで3000円の儲けである。こんなに簡単に儲かるなら借金してでも、もう1000株買えばよかったと後悔したものだった。ここに魔が潜んでいるとも知らない私であった。
しかしその後上昇は止まり株価は下げに向かった。今まであった含み益はなくなり損益表にはマイナス3000円という数字が表示された。含み損である。
つい先日までのウキウキ気分はすっかりなくなってしまった。何も物を買わないのに3000円損したのである。
その後含み損は5000円、8000円、10000円と広がっていった。
(続く)


