ハイ・バンドウィズス・メモリー(HBM)に関連する企業は、製造を担う大手メモリメーカー3社と、その製造を支える装置・材料メーカーに大別されます。
HBM製造メーカー(主要3社)
現在、HBMの量産が可能なのは世界で以下の3社のみです。
- SKハイニックス (SK Hynix):韓国。2025年Q2時点で市場シェア約62%を誇るトップ企業です。NVIDIAへ主要なHBMを供給しています。
- マイクロン・テクノロジー (Micron Technology):米国。シェア約21%で2位に浮上。HBM3Eの量産に成功し、急速に供給を拡大しています。
- サムスン電子 (Samsung Electronics):韓国。シェア約17%。次世代のHBM4での巻き返しを図っています。
半導体製造装置メーカー
HBMはDRAMを垂直に積層するため、特殊な切断や接着技術、検査装置が必要とされます。
- ディスコ (6146):半導体の切断・研削・研磨装置で世界首位。積層前のウエハを薄く加工する工程で不可欠です。
- TOWA (6315):チップを樹脂で固めるモールディング装置で高いシェアを持ち、HBMの積層工程に貢献しています。
- 東京エレクトロン (8035):AIサーバー普及に伴うHBM需要増を事業機会としており、製造工程全般に関わります。
- 日本マイクロニクス (6871):HBMの導通確認を行うプローブカードなどを提供しています。
- 東京精密 (7729):プローバ(検査装置)などの製造を行っています。
- KOKUSAI ELECTRIC (6525):HBMの構造複雑化に伴い、成膜装置の需要が高まっています。
半導体材料メーカー
- レゾナック・ホールディングス (4004):チップを接着・積層するための非導電性フィルム(NCF)など、後工程材料で世界トップクラスのシェアを誇ります。
- 信越化学工業 (4063):シリコンウエハや、チップ保護のための封止材などで重要な役割を担っています。
HBMの主な採用・関連企業
- NVIDIA:GPU(H100, Blackwellなど)にHBMを搭載。主要な顧客です。
- AMD:自社のAIアクセラレータ(Instinct MI300など)にHBMを採用しています。
- TSMC:HBMとGPUを一つのパッケージに収める高度なパッケージング技術(CoWoS)を担います。
これらの企業に加え、アムコア・テクノロジー (Amkor Technology) のようなOSAT(半導体後工程の受託製造)企業もHBMのパッケージングに関連しています。
HBM市場の今後のシェア変動や、次世代規格(HBM4)の開発状況について詳しく知りたいですか?
そもそもHBMって何ですか?小学生に分かるように説明して
HBM(ハイ・バンドウィズス・メモリー)を、小学生のみなさんにもわかるように例えて説明しますね!
1. ひとことで言うと?
HBMは、「超ものすごいスピードで、大量の情報をやり取りできる、頭の良いパソコン専用のメモ帳」のことです。
2. ふつうのメモリと何がちがうの?
ふつうのメモリ(DRAM)を「1階建ての平べったい図書館」だとすると、HBMは「超高層ビルの図書館」です。
- ふつうのメモリ: 本(データ)を取りに行くとき、横に長いので移動に時間がかかります。
- HBM: 本を上にどんどん積み重ねて、「専用の高速エレベーター」をたくさん作りました。だから、あっという間に大量の本を運べるんです。
3. なんで人気なの?
最近流行りのAI(人工知能)は、とっても勉強家です。一度に信じられないくらいの量のデータを読み書きしないといけません。
普通のメモリだと「データの渋滞」が起きてAIの計算が遅くなってしまいますが、HBMなら道路がめちゃくちゃ広いので、渋滞せずにスイスイ計算が進みます。
まとめると…
- 普通のメモリ: 1軒家の図書室。歩いて本を探す。
- HBM: 10階建て以上のビル型図書館。最新のエレベーターで一気に大量の本を運ぶ。
この「高速エレベーター」の技術がとても難しいので、世界でも限られたすごい会社しか作ることができない特別な部品なんです。
この「エレベーターのように縦に重ねる技術」がなぜ難しいのか、もっと詳しく知りたいですか?


