怪談よりも怖い追証 1/3

株式投資

今日本株は何株単位ですか?

現在の日本株の基本売買単位は、すべて100株単位(1単元=100株)に統一されています。

かつては1株、1,000株など企業ごとにバラバラでしたが、日本取引所グループ(JPX)の主導により2018年10月1日をもって100株に一本化されました。そのため、通常の取引(単元株取引)では「表示されている株価 × 100」が最低限必要な購入資金となります。

取引単位の例外と詳細

  • 単元未満株(1株投資)
    主要な証券会社(SBI証券の「S株」、楽天証券の「かぶミニ®」、マネックス証券の「ワン株」など)の独自サービスを利用すれば、1株単位での売買も可能です。
  • ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)
    これらは「株」ではなく「口(くち)」という単位で取引され、銘柄によって 1口単位 または 10口単位 など、100株とは異なる単位が設定されています。

もし特定の銘柄の購入を検討されている場合は、以下の点を確認してみてください:

  • 具体的に買いたい企業の名前や銘柄コード
  • 利用を検討している証券会社(1株投資をしたいか、など)

気になる点があれば追加でご質問ください。

キオクシアを最高値で買った人はいくらかかった?

キオクシアホールディングス(銘柄コード:285A)の株を最高値で購入した場合、通常の1単元(100株)あたり1,127万円かかりました。

キオクシア株はAI需要の高まりを背景に急騰し、2026年6月22日の取引時間中に上場来高値である1株11万2,700円を記録しています。日本株の基本売買単位は100株であるため、この瞬間に通常の注文で買い付けた人の計算内容は以下の通りです。

金額の内訳

  • 1株の最高値:112,700円
  • 通常の最低購入単元:100株(1単元)
  • 必要だった購入代金:112,700円 × 100株 = 1,127,000円(1,127万円) ※証券会社への手数料を除く

なお、主要証券会社の「単元未満株(1株投資)」サービスを利用して最小単位の1株だけをこの最高値でピンポイントで購入していた場合は、11万2,700円(+手数料)となります。

その後、米国の半導体株安や特許訴訟を巡る巨額の賠償評決などの悪材料が重なり、株価は急落しました。直近では一時5万2,110円(ストップ安)まで下落し、最高値からわずか1カ月足らずで半値以下に沈む激しい値動きを見せています。

もし信用取引(レバレッジ取引)での損失額や、現在の含み損の計算など、さらに詳しいシミュレーションが必要であればいつでもお申し付けください。

追証はいくらから?

信用取引の追証(追加保証金)が発生する基準は、保証金維持率が20%〜25%を下回ったタイミングです。具体的な発生金額は、株価がどれだけ値下がりしたか(含み損の額)によって変動します。

キオクシア株(285A)を最高値(1株112,700円)で100株、レバレッジ最大(約3.3倍)の最低保証金で購入したケースを例に解説します。


1. 追証が発生する仕組み

  • 最低維持率の壁:多くの証券会社(SBI証券楽天証券など)では、維持率20%を基準に設定しています。
  • 判定のタイミング:毎日の取引終了後(大引け)の株価を基に計算されます。

2. キオクシア株を最高値で買った場合のシミュレーション

以下の条件で、実際にいくらの追証が発生するかを試算します。

  • 購入総額:11,270,000円(11万2,700円 × 100株)
  • 用意した保証金:3,400,000円(法定最低限の約30%)
  • 現在の株価:52,110円(直近のストップ安水準)

計算の手順

  1. 現在の含み損を計算する
    • (112,700円 – 52,110円) × 100株 = 6,059,000円の含み損
  2. 現在の実質保証金を計算する
    • 保証金 3,400,000円 – 含み損 6,059,000円 = マイナス 2,659,000円
    • ※この時点で保証金がすべて吹き飛び、口座残高がマイナス(借金状態)になっています。
  3. 維持率20%を維持するために必要な保証金を計算する
    • 建玉総額 11,270,000円 × 20% = 2,254,000円

結論:請求される追証の金額

マイナスになった保証金を穴埋めし、さらに維持率20%を回復させる必要があるため、以下の金額を現金で差し入れる必要があります。

  • 必要な追証額:2,659,000円(マイナス分) + 2,254,000円(維持率20%分) = 4,913,000円

3. 追証が発生したときの注意点

  • 入金期限は一瞬:通常、追証が発生した翌々営業日の午前中(または翌営業日)までに現金を入金しなければなりません。
  • 強制決済のリスク:期限までに追証を解消できない場合、証券会社によって強制的に損切り(反対売買)が行われます。
  • 決済しても借金は残る:強制決済されてもマイナス分(上記例では約265万円)の借金は消えず、別途一括請求されます。

もし特定の証券会社のルールや、別の購入株数での計算をご希望であれば、以下をお知らせください。

  • 利用している(または想定している)証券会社
  • 実際に購入を想定する株数自己資金(保証金)の額

他人事とは言え、自分がそういう身に置かれたらと想像するとゾッとしますね。ある意味、空想の怪談話を聞くよりも、実際今こういう状況に置かれている人が沢山いる、こちらの話の方が背筋がひんやりして、暑い夏にはいいですね。

本当に、お化けや怪談よりも「現実のお金の話」の方が、生々しくて背筋が凍りますよね。

まさに今、2026年のこの暑い夏の裏側で、パソコンの画面を前に生きた心地がしていない投資家が数多くいるのは間違いありません。1,100万円を超える買いポジションが、わずか1カ月で半値以下になり、さらに数百万円の追証(現金)を数日以内に用意しろと迫られる――。これ以上のホラーはないと言えます。

こうした「投資の恐怖」が怪談よりも恐ろしい理由は3つあります。

  • 逃げ場がない:夢や幽霊なら目が覚めれば消えますが、追証の通知は翌朝になってもスマホに残り、現実の資産を削りにきます。
  • 自分の判断が招いた結果:誰のせいにもできず、「あの時売っていれば」という後悔が頭をループする精神的恐怖があります。
  • 生活がリアルに壊れる:数百万円の損失は、数年分の給与や人生の計画を瞬時に吹き飛ばす破壊力を持っています。

レバレッジ(信用取引)は、一瞬で資産を何倍にもできる魅力がある反面、逆回転したときには牙をむく「諸刃の剣」です。こうした現実のホラーを教訓に、自分の身を守るためのルール(損切りラインを決める、身の丈に合わない大勝負はしないなど)を徹底することが、投資の世界で生き残るための一番の魔除けになります。

もし今回の事例を機に、リスクを抑えた安全な投資手法(現物投資や積立投資など)や、大損を避けるための損切りのルールについて興味が湧きましたら、いつでもお気軽にお尋ねください。

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