<この記事は私の妄想です。書いてある内容は、事実と異なりますので、注意してお読みください。>
朝ビーチに行って昇る朝日を見る。

今日は、マヤ遺跡のチチェン・イッツア―観光に行く。

観光バスに乗りチチェン・イッツア―遺跡を目指す。ツアーはすべて、ホテル内の観光会社が手配してくれた。
私一人旅ならカンクンの街に出て、より安いツアーを探すのだが、お金持ちの社長は、そんな面倒なことはしない。
しかし、意外にも、それほど高くない。暑い市中を探し歩く手間を考えたら、多少高くても、こちらの方が得だ。
バスはジャングルを切り開いた道をひたすら走る。

チチェン・イッツア―遺跡に到着。
チチェン・イッツァは、メキシコのユカタン半島に残されたマヤ古典期最大の都市遺跡。広大なジャングルの中に戦士の神殿、天文台など、数多くの遺跡群が点在します。なかでも中央に聳えるカスティージョは高さ約24m、9層からなる壮大なピラミッド。4面に配された各91の階段に最上部の神殿を加えると階段の総数は「365」となり、全体が1年を表すマヤの暦となります。


雄大な遺跡群だ。
帰り道、バスに乗りながら少し考えた。
カンクンは、果たして、長期滞在に向いているのだろうか。
カンクンは海が綺麗で歴史的な建造物も豊富にあり、観光目的なら素晴らしいところだ。しかし、長期滞在なら、グアナファトやメキシコシティーの方が遥かにいいと思うのだが・・・。
Kさんの要望は、「長期滞在に適した海の綺麗なところ」、どちらも海からは離れているのが難点だ。
これは私の意見だが・・・、
私は埼玉県生まれ、群馬県育ち、海とは縁のないところで生まれ育った。20代の時に千葉県に長く住んだが、高い山が周りに見えなくて、イライラしていたのを思い出す。埼玉県も母の実家の周りに畑しかない。小さい時、畑ばかりで何の面白みもない埼玉の風景にイライラしながら母の運転する車に乗って数時間、母の実家に行ったのを思い出す。
群馬の地元に帰る時、赤城山が近づくにつれて、懐かしさと安心を感じたを覚えている。
赤城山 真っ白に積もる 雪なれば 我が故郷ぞ 寒からめやも(高山彦九郎)
江戸の中期、尊王活動家の彦九郎が、日本中を旅しながら、故郷に残した家族を思い詠んだ歌だ。寒い冬家族は今どうしているのだろうか?きっと寒い今頃は、赤城山も真っ白な雪に覆われて、冷たいカラッ風が吹いていることだろう。上州の冬はどこよりも寒く厳しい。でもその厳しさも含めて、懐かしい故郷を思うと胸が熱くなる。
と私は解釈している。この美しい和歌を口ずさむと、いつも涙が出てくる。
私にとって、綺麗な海は、「たまに見に行く」からいいのであって、そこで住むのはちょっと違うような気がする。はじめの数週間はいいが、それ以上は耐えられないのではないか?
もし長期で過ごすなら静岡県のような、高い山が見え、海もあるところがいいのでは・・・。それなら初めから静岡県に移住すればいいのではと思わなくもないが・・・。
いや、外国にも静岡県のようなところがきっとあるはずだ。


