合宿への参加が許可された日から、1日10時間の座禅に備え、座禅を組むようにしていた。
呼吸に意識を集中するも、集中できるのは僅か数回のみ、いつの間にか「雑念」に意識を奪われてしまう。
意識が雑念に捉われていることに気が付き、再び、呼吸に集中させる。こんなことが何度も続いた。
浮かび上がる雑念に右往左往して、慌ただしく人生が終わる。
くだらない情報に溢れかえった中で生活をしていたら、本当の自分に気付くことはない。
瞑想は本当の自分に気づく機会を与えてくれる。
10日間の瞑想合宿では、最初の3日間サマタ瞑想という一点に集中して心を鎮める瞑想をする。
呼吸に意識を集中させ、体の小さな感覚を観察する。
だいたいの人ができるようになった4日目からいよいよヴィパッサナー瞑想が始まる。
内面の現象を観察し、気づきを深める瞑想法だ。
AIにヴィパッサナー瞑想について訊いてみた。よくまとめられているので、参考にしていただきたい。
🪷 ヴィパッサナー瞑想とは?
- 語源と意味:「ヴィパッサナー(Vipassanā)」はパーリ語で「物事をありのままに見る」「深く観察する」という意味。
- 実践内容:呼吸、身体感覚、思考、感情など、今この瞬間に自分の内側で起きていることを“ただ観察する”瞑想法です。
- 目的:心の働きを俯瞰的にとらえ、執着や妄想から自由になることで、洞察(智慧)を深めること。
- 特徴:
- 特定の対象に集中するのではなく、現時点で起きていることに気づきを向ける。
- 感情や思考に巻き込まれず、心の動きを静かに見守る。
- 「サティ(気づき)」の力を養うことで、ストレス軽減や自己理解の深化につながる。
🧘♀️ サマタ瞑想との違い
| 瞑想法 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| サマタ瞑想 | 一点に集中して心を鎮める | 精神集中・安定 |
| ヴィパッサナー瞑想 | 内面の現象を観察し、気づきを深める | 洞察・智慧の育成 |
具体的にヴィパッサナー瞑想でやるのは、「思いの世界」で、頭の頂点から足先まで身体をスキャンすることだった。
その時に常に注意するのが、アニッチャ(パーリー語で無常・すべて変化する)と思うことだ。
では、何のためにボディースキャンをするのか、やはり、AIに聞いてみた。
ヴィパッサナー瞑想で「思いの世界」で身体をスキャンする理由は、身体感覚を通じて心の働きを観察し、洞察を深めるためです🧘♀️。
🔍 なぜ「体をスキャン」するのか?
ヴィパッサナー瞑想では、足先から頭頂まで順に身体の部位に意識を向けていく「ボディスキャン」が行われます。これは単なるリラクゼーションではなく、以下のような深い目的があります:
- 無常・苦・無我の理解
身体感覚は常に変化しています。痛み、痒み、温かさ、冷たさなどを観察することで、「すべては変化する(無常)」という仏教的洞察を体感的に理解します。 - 執着や反応のパターンを見抜く
不快な感覚に対して「避けたい」、快適な感覚に「もっと欲しい」といった反応が起こります。これらの反応を観察することで、心の癖や執着に気づき、手放す練習になります。 - 思考や感情の源を探る
身体感覚は思考や感情と密接に結びついています。例えば、胸の締め付け感が不安の前兆だったり、肩の緊張が怒りと関係していたり。身体を観察することで、心の動きの微細な兆候に気づけるようになります。 - 気づき(サティ)を育てる
一瞬一瞬の感覚に注意を向けることで、今この瞬間に気づく力が養われます。これはヴィパッサナー瞑想の核心です。
🧠「思いの世界」とは?
ここで言う「思いの世界」とは、五感や思考、感情を含む内的体験の場です。ボディスキャンは、外的な動作ではなく、内面の感覚に意識を向ける「内観」の技法。つまり、身体を“思いの中で”スキャンすることで、心と身体のつながりを観察するのです。
ヴィパッサナー 内をたゆたう 秋の空


